Amazon新番組「なぎスケ!」2019.12.19配信開始 -地上波一強時代の本格的終焉のはじまり―

なぎスケアイキャッチ テレビ番組
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少し前から「『ぷっ』すま」の演出をされていた飯山さんがTwitter上で新番組の発表を予告されていましたが、遂にきましたね!

あのコンビが復活ですね!

飯山さんの予告通り、本日11月13日AM5:00
2018年3月に放送終了した人気番組「『ぷっ』すま」のMCコンビ、草なぎ剛とユースケ・サンタマリアが再び集結!新バラエティー番組「なぎスケ!」が、12月19日より Amazon Prime Video で独占配信されることが正式発表されました!

ここまで長かったですね

誓いを果たした男たち(女性もその他もくるみちゃんも含む)

みなさん「『ぷっ』すま」最終回。

草なぎ君のコメントを覚えているでしょうか?

「『ぷっ』すまは終わるけど、なぎスケにエンディングは無い!江頭はエンド!ww」

と笑いながらきっぱりと言ってのけた草彅剛。
20年続けてもなお人気だった番組の最終回にもかかわらず 「また来週~♪」 といってもおかしくないくらい明るく終わったエンディング。

めずらしくスーツを着て登場していた江頭2:50さんが服を脱ぎ捨てて大暴れしていましたw

思えばこの時すでに、草なぎ君・ユースケさんはじめ制作スタッフは必ず帰ってくる事を決意していたのかもしれないですね。

不定期ですがゴールデンでスペシャル番組が作られていた高視聴率番組にも関わらず、放送曜日を変えられたり、時間短縮されたり、深夜枠に移動させられたり、地方によっては関東とは全く違う曜日・時間での放送になったりと、2011年12年あたりから謎の編成され続けた番組です。

そんな彼らが戻ってきた場所は地上波テレビではなく、Amazon Prime Videoでした。

本配信に先立って12月11日に名刺代わりに

『なぎスケ!』エピソード0の『特典映像』がYouTubeでも公開されました。

少し前までamazonとYouTubeはそれぞれのスマートデバイスの取扱いを巡って喧嘩してたんですけど、太っ腹!

動画の中で「2人の空気感について」という問いに

ユースケさんの回答がなんだか嬉しいです

「ツヨシとはもう出来上がってるから いろんなことが」
「久しぶりに会ってもあんま変わらないんですよ」
「『おぉ 久しぶり』ぐらいなんですよ」

できれば地上波で復活を、と願われたファンの方も多いと思いますが、現状ではベストの選択だと思います。

地上波テレビの驕りと衰退

昭和後半~平成中盤まで、テレビはこの世の春を謳歌していました。
圧倒的な情報発信力によるものです。
人びとはスポーツ番組を家にいながら日本全国同時に試聴できることにおどろき、同じドラマやバラエティを同時に試聴し泣き、笑う。
テレビを通じて情報を共有する時代が長く、本当に長く続きました。

テレビ局の発信する情報に人びとはこぞって反応し、流行を作り出すのも世論を形成するのも自在でした。
その影響力の大きさゆえにテレビ局側の万能感(=勘違い)は半端なかったのではないでしょうか。
今もまだその勘違いは強く残っているように感じます。

しかしその力は、決して既存のテレビ局の努力の賜物とは言えません。
当時、国が制度として「競争相手を排除して与えた特権」。第四の権力というべきものです。

三権分立の枠から外れて生まれた第四の権力の暴走を懸念する声はしばしば上がりましたが、「報道の自由」「表現の自由」という美辞麗句を掲げたバッシングによって潰されていきます。

その一方で、地上波テレビ局が吐きだし続けたコンテンツの慣れの果ては。

ニュースのワイドショー化。扱う政治の話題は政策ではなく政治家のゴシップばかり。
いじめに等しいお笑い番組。教養を感じられないバラエティ番組の数々……
視聴者は考えなくていい。ただ見て受け入れろと言わんばかりです。

BSで懐かしのドリフターズのコントを見た方がよほどマナーと教養が身につきます(断言)。

ネット時代になり、年齢層が低くなるほどテレビの視聴時間が減る傾向になったのは当然の帰結です。
ネットでは自分の好きな時間に興味のあるコンテンツを試聴できる。
ライブ配信では日本どころか世界中の人びとと同時進行で情報と会話を交換することができる。
そこには知的好奇心を満たすツールがあり、情報を共有できる世界中の仲間がいるのです。

嫌なことはやりません

インターネット黎明期、テレビ局は圧倒的に優位な立場にいたはずです。
テキストしか送れないパソコン通信の速度が2,400bpsだったころ、テレビ局は何十年も前から与えられた通信帯域で圧倒的な情報量を通信できる立場にいました。
しかしそこから、自らイノベーションを起こす努力は殆どなされませんでした。
自在に流行を操る力で広告収入を稼ぐことしか考えてこなかった結果です。

一方、パソコン通信と呼ばれた時代から切磋琢磨してインフラを造り上げ、新たなコンテンツやサービスを開発し続けてきたIT業界。
どちらに未来があるかは火を見るよりも明らかです。

テレビ業界も遅まきながら「通信と放送の融合」という思考に徐々に舵を切り始めるも、進化しつづけるITメディア相手にはどうしようもないほど意識(使命)にも技術にも創造力にも差がついてしまいました。

唯一日本のテレビ業界に縋るものがあるとすれば、過去に作り上げてきた優良なコンテンツと、大衆に植え付けてきた視聴習慣という曖昧なものです。
それらを頼りに「通信と放送の融合」という次のステージに視聴者を引っ張っていかなければなりません。

しかしネット時代に育った世代をテレビ局に都合の良い「通信と放送の融合」に導くのは至難の業です。
必然、ターゲットはテレビの黄金期を知っていて、かつ経済的にも優位な40代~50代の現役世代にならざるを得ません。

そのためには、これまで長い間多くの人が親しみ、そしてこれからも興味をひき続ける魅力的なコンテンツの存在が必須なのですが。

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「SMAP」という最強のコンテンツを手離したテレビ局

SMAP以前。
多くのアイドルは「若さ」をセールスポイントとしていました。
ファンの多くは彼らと同世代。
ファンはアイドルとともに青春を生き、2.8次元の恋人として支え、ともに成長し、やがて現実の就職や恋愛、結婚などを契機に卒業していくものでした。
アイドルからスターになり、長く輝き続ける人はごく僅かでした。

SMAPのCDデビューはバブル崩壊の年とされる1991年。

急速に不況に傾く状況はエンタメ界には逆風以外の何物でもありません。
これまで通用してきた方程式の前提が崩れてしまいます。
案の定、SMAPのデビューは方程式から外れてしまう結果となります。

デビュー曲が最大のヒット曲という事が珍しくないアイドル業界。
彼らはそのままひっそりと人びとの記憶から消えてもおかしくなかった。

それでも泥臭く彼らは新しい道を模索し、生き残る場所を探し続け、小さく灯ったブレイクの兆候を逃さず大成功を納めます。
大ブレイクの立役者は間違いなく木村拓哉でしょう。

その後、木村拓哉は20年以上、トップスターとして輝き続けます。
その立役者は間違いなくSMAPの全メンバーです。
メンバー全員がそれぞれの才能を活かし、輝く事でグループとしてのオーラを高め、グループのオーラが各メンバーに還元され、個々の個性が更に輝く。
SMAPは木村拓哉だけではなく、視聴者に全員の名前を覚えらる稀有のスター集団に成長します。

トップスターだった木村拓哉の人気絶頂の中での結婚や、謹慎処分になる事件(私的には草なぎ君の好感度がアップしたのですが…)などグループはたびたび波乱に見舞われます。
日本も数々の災害に見舞われる中、彼らは何度でも日本を励まし輝き続けます。

そんな彼らの物語を四半世紀、多くの日本人が見続けてきたとも言えます。

ファンじゃなくとも、彼らが50歳になった時、60歳になった時どんな風になっているのだろう?と思った方も多いでしょう。
平成の時代にテレビが生んだ、今後10年以上にわたって戦える最強のコンテンツではなかったでしょうか。

そのコンテンツを一番求めていた視聴者の世代こそ、テレビ局がネットメディアに飲み込まれないためにターゲットにしなければならない世代だったというのは皮肉な事です。

地上波テレビ局は自ら進むべき道を困難なものにしてしまったと言わざるを得ません。

再び「なぎスケ」コンビを見ることのできる幸せと、一抹の寂寥と

テレビで育ってきた世代にとって、支持するコンテンツは地上波で見たいというのは本音です。
無料で見られるというのも地上波の魅力です。

一方で私たち視聴者は支持するコンテンツが観られるならば、実はメディアは何でも良いというのも事実です。
無料ではないですが Amazon Prime Video で「なぎスケ」が始まるという事はSMAPの物語をリアルタイムで見続けてきた世代にとってはセカンドベストです(因習にとらわれ続ける現状を鑑みるとほぼベスト)。
つまり十分あり!な選択なのです。

日本国内でのAmazonや楽天の利用者数は約5,000万人と言われています。
そのうちAmazon Prime Video の会員数は600万人~800万人と推測されており、安価な会費にもかかわらずそのサービスやコンテンツの充実ぶりから今後、益々会員数は増えていくはずです。

巨大IT企業相手に、日本のテレビ業界の因習など通用しません。
当然、広告主のスポンサーにも通用しません。
余計なバータータレントや芸人のバカ騒ぎに付き合う必要もありません。

イコール、私たちは余計な心配などすることなく、安心して「なぎスケ」復活を祝い、配信開始を楽しみに待つことができます。

既に実績のあるMCコンビ、スタッフが作る最新コンテンツ。
この企画が地上波テレビ局にも持ち込まれなかったわけはないと思うのですが……
既存テレビ局が静かにネットメディアに埋もれていく未来に一抹の寂寥を感じつつも

おめでとう!「なぎスケ」復活!


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