一作目も大好きでしたが
それよりも好きでした!
今年の洋画は「ジョーカー」と「アナ雪2」の2本を観ておけば
ヨシ!ですね
物語のはじまり
物語のはじまり部分を書きます
アナ雪2を観るにあたってとても大事な部分なので
少し長くなりますがお付き合いくださいね
あと、これから映画館へ観に行かれる方。
映画の序盤は特に大切なシーンなので上映会開始時間に遅刻などしないようにしてくださいね
物語はまだ幼いエルサとアナが両親におねだりして、寝物語に昔あった出来事、魔法の森でおきたお話をしてもらうシーンからはじまります。
エルサ達が住むアレンデール王国の北にある魔法の森。
そこにはノーサルドラ族という自然とともに生きる人たちが住んでいて、その森は火・風・水・地による4つの精霊によって守られていました。
エルサ達の祖父にあたるルナード国王は、両者の友好の証として橋とダムを建設します。
その開通式典にまだ少年だったエルサ達の父アグナル王子も参列します。
突然。
祝典の最中に争いが起き、アグナル王子は瀕死の状態に陥るのですが何ものかに命を救われます。
この魔法の森で起きた争いの最中に森は深い霧に覆いつくされてします。
争っていた人々は霧の中に閉じ込められ、また外からは入れない禁忌の森となってしまいます。
※上の画像はエルサ達の母イドゥナが古くから伝わる故郷の子守歌「All is Found」(魔法の川の子守唄)を歌って寝かしつけているシーンです。
なぜ友好の式典で争いは起きたのか、なぜエルサは魔法が使えるのか、なぜエルサ達の両親は幼い姉妹を置いて危険な船旅へでたのか、すべての謎を解き明かす鍵がこの歌に内包されています。
アレンデール王国の女王になったエルサは、いつしか不思議な歌声を聞くようになっていました。その歌声はエルサに何かを促しているかのようです。
そんなある日、突如アレンデール王国は火・風・水・地の精霊による嵐に襲われます。
街は灯を失い、風に荒らされ、道がうねり始めます。
王国の民は高台に避難することになります。
高台にかけつけたトロールの長からエルサは、魔法の森の精霊を怒らせたいきさつを聞きます。
それはかつて父から寝物語に聞いた、アレンデール王国とノーサルドラ属の友好の式典の最中におきた争いでした。
平和の誓いを破り争いを起こしたことが精霊の怒りを招き、魔法の森を霧で覆いつくし誰も寄せ付けなくしたのです。
なぜ友好の式典で争いは起きたのか?
王国を襲う嵐を鎮めるためには精霊の怒りを鎮める必要があります。
王国の危機を知ったエルサは不思議な歌声の主を探しに北へ、魔法の森を目指して旅立つことを決意します。
もう不穏な話とか精霊とか大好きですからね
ダークファンタジー好きーですもんね
以下、ネタバレを含む記事になります。
前作「アナと雪の女王」との比較
物語のテーマ
前作は制御できない魔法の力に怯え心を閉ざしたエルサが、アナの愛によって再び心を開く姉妹の物語でした。
今回は侵攻国と先住民、自然破壊と自然共生の対立がテーマに据えられて一気に物語の規模がアップしています。
暗黒面要素
前作はハンス王子といういかにもディズニープリンスといった好青年が悪役というサプライズがありました。
今作はまさかの主人公の身内の祖父が悪役。
祖父の謀略がエルサ達の両親の不幸、エルサが魔法の力を持ってしまう不幸に繋がる事になります。
しかしその祖父の謀略があったからこそエルサとアナの姉妹は誕生したとも言えます。
相反する感情の交錯を観客に与え不穏な気配を漂わせる、かつてのディズニーの物語造りにおけるダークな面が前作よりも強化されています。
これはとても大事なところです
ディズニーといえばハッピーエンドのプリンセスストーリーをイメージしますが、古典である「白雪姫」「ピノキオ」「シンデレラ」といった名作群...これらのは人間の闇の部分をかなりえぐく描いています。
白くコーティングされた砂糖菓子の中身は、
カカオ80%のチョコレートだったみたいな・・・…あれ?ちょっと違います?
童話、おとぎ話は教訓・教育といった側面が実は重要で、毒も闇もないお話は語り継ぐ必要もなくやがて淘汰・削除されていくものになりがちです。
毒や闇の面を極力排除して漂白された物語はツルっとしていて心に刺さらない消耗品だとも思っています(私見です)。
消耗品の需要は確実にあるわけで、そういった物語が作られる事は否定しません。
ただしディズニークラシックの暗黒面を内包した物語を子どもの頃から見てきた人間にとって、重層的な仕掛けのないディズニーの物語に、支払った対価に見合うだけの価値を見出すことができなかったという方も多かったのではないでしょうか。
昨今のいろいろ配慮した作品が多かったディズニーからクラシカルな香り漂う本作が生まれた事は歓迎すべき驚きです。
ミュージカル映画としての完成度
ミュージカル映画は日本人にはなかなかハードルが高いジャンルだと思います(舞台だとさほど気にはならないのですが)。
映画は見る構図を強制されてしまうので、舞台鑑賞よりも観る側の自由度が低く、また演者の顔・表情も大きく映し出されるため必然、ダンスよりも着目してしまいます。
私だけかもしれませんが、どうしても少し気恥ずかしい気持ちになってしまう。
しかしアニメーションだとはなしは別です。
進化を続ける映像表現技術によってここまで表情豊かに、仕草も滑らかに、現実では難しいカメラワークで、完璧に音楽と融合した映像を見せられるとミュージカル映画はアニメーションが至高なのではないかと思います。
そして本作「アナ雪2」は前作以上にミュージカル度が増しています。
ほぼ全編、歌いながら踊る、歌いながら戦うシーンの連続で飽きさせる暇がありません。
jamさん前作は途中で寝てましたよね?
ほんとうにすみませんでした
劇中に流れる音楽の緩急の自在さ、歌声の迫力、アクションシーンとの融合具合、全てにおいて前作を上回っています。
特に音楽は単にゴージャスにするだけではなく、シンプルな弦楽器のみカントリーやフォーク風の懐かしい曲調が散りばめられています。
観客を疲れさせないよう絶妙のタイミングで緩急がつけられています。
良い曲ばかりでした
ディズニークラシックの頃のセンスが、
さらにグレードアップして戻ってきた感じです
「白雪姫」から始まり「美女と野獣」でピークを迎えたディズニーアニメですが以降、完全CGアニメの時代へと徐々にシフトしていきます。
ディズニー本体のアニメ制作部は長い模索の時代にはいり、その間ピクサー社のジュブナイル的物語に主導権を譲る期間が長く続きます。
本作「アナと雪の女王2」は確実にディズニークラシックの正統進化版であり、ディズニーが今後もさらなる新しいおとぎ話、神話物語を表現するに十分なノウハウを手にした事を世界に示した作品だと言えます。
「アナと雪の女王2」に残された謎。まだ物語は続く?
魔法の森を守る4つの精霊と第5の精霊
物語のはじまりでも書きましたが、本作では魔法の森を守る火・風・水・地による4つの精霊が登場します。
精霊たちの怒りを鎮める方法を知るために、エルサはかつて両親がエルサの魔法の力の謎を解くべく船旅で向かった「アートハラン」を目指し、海を渡り北へと向かいます。
「アートハラン」はエルサの母イドゥナが歌って聞かせてくれた子守唄で示される場所です。
♪北風と海が出会う魔法の川
水は全てを記憶している
その川の底には進むべき道を示す答えが眠る♪
4つの精霊に話を戻します。
この画像は北米のアナ雪2の予告ポスターです。
雪のような結晶が描かれていますが、これは雪の結晶ではありません。
放射線状に伸びる4つのひし形はそれぞれ、火・風・水・地の精霊を意味しています(と思います)。
雪の結晶は中心に核がありそこから放射線状に6角形に伸びていくのですが、このポスター画像の4つのひし形はそれぞれ全く別の特性を持つ精霊です。
ゆえにこの結晶の核は単純な単結晶の氷晶核ではありません。
異なる精霊たちを繋ぐ存在、第5の精霊が核となることを示しています(たぶん)。
ここで、いったん話を物語に戻します。
「アートハラン」にたどり着いたエルサはそこで真相を知る事となります。
ダム開通の式典の際、少年だった父アグナル王子の命を救ったのはノーサルド族の娘でエルサの母イドゥナだったこと。
不幸なアレンデール王国とノーサルドラ属との戦いは、精霊の力とノーサルドラ属を疎ましく思うエルサの祖父ルナード国王による策略だったこと。
そして、精霊の怒りを鎮め自然界と人間界を繋ぐ第5の精霊こそエルサだった事を知ります。
エルサの魔法の力は森の精霊の祝福によるものだったのかもしれません。
真実を知ったエルサですが、雪の女王であるエルサですら凍らせる極寒の洞窟によって凍り付き、その力を失います。
しかし力を完全に失う直前、エルサは水の記憶の力を使ってエルサに真実を伝える事に成功します。
エルサのメッセージの意味を理解したアナは森の精霊たちを鎮めるために、必要な事を考えます。
水は記憶を持っている!
事態を収束させるためには、
友好の証として造られたはずのダム、負の記憶をとどめ続けているダムを破壊することだと確信します。
巨大なダムを破壊するためにアナは地の精霊アースジャイアント(岩の巨人)の力を利用し見事にダムの破壊に成功し、魔法の森の霧も晴れ、魔法の森と王国に平和が戻ります。
めでたしめでたしなのですが、、、ここでひとつの疑問が生まれます。
果たしてエルサは本当に第5の精霊だったのか?
活躍したのは水の精霊と地の精霊
ここに海外版の「アナ雪・アナ雪2のロゴ」があります。
前作「アナ雪」のロゴは全て雪に覆われています。
一方「アナ雪2」のロゴは氷と岩?で描かれています。
続いて「アナ雪2のエルサとアナ」のポスターを見てみましょう。
エルサは雪の衣装を纏っています。
一方アナの衣装は画像が小さくてわかりづらいかもしれませんがダークブラウン。
つまりエルサは「水」、アナは「地」です。
第5の精霊とはエルサとアナの「姉妹」の事だったのかもしれません。
そうするとまた疑問が、、、エルサ「水」とアナ「地」の姉妹が4つの精霊の結晶核だったとした場合、はたして「火」と「風」の精霊をずっと繋ぎとめる事ができるのだろうか?
続編があるとしたら…
「火」と「風」の精霊が活躍する物語になると想像(妄想)
特に火の精霊サラマンダー!
か、かわいい・・・ヨシ!
こんな可愛い子を活躍させない策はない!と、願望はさておき、続編の可能性を考えてみます。
劇中で第5の精霊と指名されるエルサは平和が戻ったあと、ノーサルドラの女王として国を治め、アナはアレンデール王国の女王として国を治めることになりました。
二人の女王がそれぞれの国を治めることで平和が続くものと思われるのですが、、、
映画の最後にノーサルドアの地で女王となったエルサが風の精霊に届けてもらったアナの手紙を読むシーンがあります。
離れても仲睦まじい姉妹の微笑ましいシーンです。
手紙を送ったアナのアレンデール王国の様子では少なくとも季節は冬ではないのですが、エルサの治めるノーサルドラの森は一面雪に覆われています。
エルサの父アグナルの話では、魔法の森は恵み豊かで美しい四季に彩られるイメージだったはず、、、
ひょっとしたらエルサはまだ4つの精霊を御ししきれていないのかもしれません。
エルサは「水」、アナは「地」。
やはり「火」と「風」を司る存在が必要なのかもしれません。
ではその「火」と「風」は誰が司るのか?
その人物はエルサとアナに所縁のある人物でなければならない。
強い絆で結ばれていなくてはならない。
精霊の祝福を受けた血筋でなければならない。
となると考えられるのは、、、
エルサとアナの子どもたち。
あ!
エルサとアナの間に子どもができるとは思っていないですよ。
それぞれの伴侶との子どもです。
そして劇中で登場した「火」と「風」の精霊のヤンチャさから想像すると、その子ども達は男の子になるのかもしれません。
エルサとエルサの子ども、アナとアナの子ども。
4人が揃ってはじめて4つの精霊はバランスを保ち、平和な日々が続く事になるのでしょう。
という妄想ですね?
予想です
だって悪さする「火」や「風」の精霊が活躍する姿、観たいでしょう?
観たいです!
サラマンダー大好き!
トカゲ大好き!
サラマンダーはサンショウウオ(両生類)なんだけどな・・・
それにしても、jamさんに占星術の知識もあったは驚きです!
占星術にも4つのエレメントがあって
「火」の星座と「風」の星座は男性宮、「水」の星座と「土」の星座は共に女性宮とされているので「火」と「風」が男の子なら納得です。
も、もちろんです
男性宮に女性宮?・・・
ちょっと何を言っているのかよくわからないけどヨシ!
続編があるのかないのか、予想(妄想)が当たるのか外れるのか全くわかりませんが楽しみに待つ事として。
「アナと雪の女王2」は期待を超える傑作でした。
今年の洋画は「ジョーカー」と「アナ雪2」の2本を観ておけば
ヨシ!
jamさん、現場猫好きすぎ
記事も長すぎ
あとで注意しておかなければ・・・
5,800字超え、
さ、最後まで読んでくれる人いるのかな・・・
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