私的「僕の生きる道」にまつわる話(2003年1月頃) - 惰性と絶望と再生と -

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最近、草なぎ君主演のドラマ「僕の生きる道」を見返しています

私は今回が初見です

2003年1月期のドラマか、、、

時が経つのは早いものですね

今日は当時の思い出話しですか?

はい。

このドラマで一人の青年が救われたお話しです

ええ!そんな事が!?

まだ話してないじゃないですかw

まあ、本当に小さなことなんですけど、、、

ドラマの第2話を見て思い出したので

お知り合いの方ですか?

はい。
会社の後輩で、彼は入社一年目。
このドラマが始まった年の1月の事でした

彼(以降、便宜上アイちゃんと呼びます)は有名私立大学の法学部を卒業後、新卒で入社してきたフレッシュボーイでした。
東京生まれの東京育ちなのに地方に本社のある会社を選ぶとは、一体どんな子が来るのだろうと軽く心配していたのですが。
アイちゃんは痩せてはいましたが姿勢も良く、清潔感があり、また大学の偏差値通りの知性の持ち主でした。

まずは総務部で研修を終えたのち、秋からは経理部で現金出納係を任される事になりました。

研修期間中のアイちゃんは仕事の飲み込みも早く、なんでもそつなくこなしてしまう。
なかなかに優秀な青年でした。
ただ、一方で法学部のスキルを活かす仕事ではなかったせいか、ルーチンの仕事は言われた通りにこなしますが、それ以上の仕事や改善などの案件は自ら遠ざけるようなところがありました。

入社一年目ですから、遠慮もあったんじゃないでしょうか

そうですね。
まあ期待が大きかったという面はあります。
そもそも経理はアイちゃんの希望部署ではない事もあり、
研修の一環として大過なく終える事を第一に考えていたのかもしれません

現金出納の仕事にもなれてきて、迎えた新年1月。

当時の若者は今よりずっとTVドラマを観ていたように思います。
全部見るわけではありませんが、とりあえず初回だけはチェックして視聴継続するかどうかを決めるみたいなところがありました。

私はといえば、2001年秋に放送されたドラマ「スタアの恋」が大好きだったこともあり、同じ草なぎ君主演の「僕の生きる道」は当然チェックすると社員食堂でアイちゃんに話していました。
SMAPにも草なぎ君にもさほど興味のなかったアイちゃんですが、先輩に初回の感想を聞かれる事を想定したのでしょう。
「ちょっと見てみます」
と言いながら、カレーに添えられていたヤクルト風なドリンクをグイっと飲んでいました。

そして2003年1月7日、草なぎ剛主演ドラマ「僕の生きる道」がスタートしました。

「僕の生きる道」第一話「告知、余命一年」

ドラマの主人公は二十八歳になる高校の生物の教師・中村秀雄です。

英雄

中村先生の授業は、あくまでも仕事と割り切って淡々とこなしているようです。
生徒たちはといえば生物は受験には関係ないので、隠す素振りもなく数学や英語の勉強をしています。
そんな生徒たちを叱ったりする事もありません。
授業風景

同僚の秋本みどり先生が好きなのですが、控えめに交際のアプローチらしきものも試みてみたのの取り合ってもらえず、すぐに秀雄は笑ってごまかしてしまいます。

そんなある日、秀雄は健康診断の通知を受け取ります。

健康診断

再検査の通知。「どうせ、なんともないのに、、、」

後日、秀雄は病院で再検査を受けます。
そして検査結果の日。

主治医の金田医師(小日向文世)はこう切り出します、
「中村さんは奥さん、いらっしゃいますか?」「検査結果について大切な話があります」

検査結果

診察室を出た後、秀雄はアパートまでどうやって帰ったか覚えていませんでした。

呆然

この街を呆然と歩く剛君は怖かったです

まるで死神に取りつかれたような
絶望を羽織って歩いているようでした

秀雄は胃にスキルスがんがあり、余命一年と診断されたのです。

秀雄の心は乱れました。

自分はこんなひどい目に合う人間であるはずがない。その事を金田医師に伝えなければ!これは何かの間違いなんだ!

本当は自分の病気は間違いなのではないのかと思い、金田医師を訪ね、思いをぶつけます。

就職は一般企業も考えましたが、結婚した時になるべく引越しの少ない職業として高校の先生を選びました。
別に大きな成功を望んだりすることもなく、ただ平穏無事な毎日を望んでいるだけ。
その慎ましい望みを実現のするために、争いを避け、毎日を地道に生きてきただけ。
そんな僕が、、、

「そんなの不公平ですよ!」

金田医師は秀雄の目を見て静かに、しっかりと答えます。

「そうだね。君がそう思うのなら間違いなのかもしれない。でも確かなことがひとつだけある。それは君が生きているということ。今生きていることに間違いはない。」

その夜、秀雄は自宅に帰るとカップラーメンを作った。
カップラーメンができるまでの間、小学校の頃の卒業文集を見ることにしました。

表紙に「道」という字の書かれた卒業文集。
秀雄のページを読み返します。

昔、自分はテノール歌手になりたいという夢があったことを思い出します。

道

秀雄のページの最後にはこう書かれてありました。

「僕は、幸せな人間になりたいです。幸せな人間とは、後悔のない人生を生きている人だと思います。」

本当は後悔している。僕はあの頃を思い描いていた人生を生きてこなかった。28年間も生きてきたのに・・・

人は過去と未来を繋ぐ今を生きます。
しかし、英雄は未来を失ってしまったのです。

第一話は絶望で終わりました

アイちゃんも第一話、
見ていたのですか?

見てました

どうでしたか?

暗いですね!と言ってました

確かに。

救いがなかったですもんね。

jamさんはどうでしたか?

私は惰性で生きていた人間なので、
いろいろと胸に刺さりまくりましたね

惰性と絶望と

「惰性」は英語で「inertia」と書きます。
もともとは「ものぐさ」「緩慢」などを意味する言葉。
これにlaw of を付けると惰性=慣性の法則になります。
つまり「law of inertia」は、自発的に動きを変えない事という意味になります。

個人的な話になりますが、
私も秀雄と同じく、大きなトラブルもなく、特別やりたい事を追いかけるわけでもなく、なんとなく自分は波乱万丈とは無縁だろうと思いながら暮らしていました。

特別大きな望みもなく平穏無事に暮らす毎日が続くのだろうと漠然と思っていましたし、生活が変化する事も嫌っていました。

なので自分から特別に何かを変えようとか、新しいことを始める事のない人間でした。
まさしく惰性で生きてきたわけです。

「僕の生きる道」が始まるちょうど一年前の1月の終わりごろ。
当時一人暮らしをしていた私は、人生初の救急車と入院を体験することになりました。
起伏なく生きてきた私ですが仕事の方は結構忙しく、残業続きの毎日を送っていました。
正直に、音を上げていればよかったのかもしれないのですが、つまらないプライドがそれを邪魔していました。

そんなある日、

会社のトイレで吐血して病院に運ばれました。
体温が32度前後まで下がっていたとかで、即入院でした

大変な事態じゃないですか!

ご実家には連絡されたんですか?

いえ、
若かったですし、煩わしかったので、、、
まあ、私の話はともかくアイちゃんの話に戻ります

ええ!?

そういうわけで、当時の私には秀雄の後悔が身に染みてわかりました。
一方で、アイちゃんの「暗いですね」と言った気持ちもよくわかりました。

若くて、健康、大きな挫折もなく、そつなく仕事をこなしてきたアイちゃんです。
中村先生は可哀そうだけれど、自分の事のようには感じられるはずがありません。

アイちゃんもまた、以前の私と同じように『このままどこまでも、日々は続いていくのかなあ♪』と、少し退屈な気持ちのまま毎日を消化しているのかもしれない。そう思いました。

しかし、ドラマの中村先生は突如未来を奪われます。
それは未来への希望を失う事。すなわち「絶望」です。

惰性から絶望。中村先生の後悔はとてつもないものだったはずです。

なぜ、もっと積極的に生きようとしなかったのだろう、、、

アイちゃんの挫折

その日の夕方、

アイちゃんが真っ白な顔をして椅子に座っていたんですよ

体調を悪くしたとかですか?

いえ、
どうも失敗したらしく

「jamさん、、、わたしはもうダメです」

がっくりと肩を落としたアイちゃんの座る席は、そこだけびっしりと縦線が書き込まれたかのように重い空気に覆われていました。
何があったのか聞かないわけにはいきません。

「どうしたの?」
「・・・収入印紙の残高が合わないんです、、、」
「いくら?」
「・・・10万円の収入印紙が一枚」
「えっと、、、探した?」
「探しました。机の周りも、金庫も、、、」
「ごみ箱は?」
「昼休みに回収されていました、、、」

うつむいたまま泣きそうな顔のアイちゃん。
正直、10万円くらいでそんな落ち込まなくても、と思わないでもなかったのですが。
社会人一年目のアイちゃんにとっては初めての失敗らしい失敗。
しかも昨年まで学生だったアイちゃんにとっては大金です。

「それなら、まだゴミ置き場に残されてるかもしれないよ。探しに行こう」

縋るような眼をして顔を上げるアイちゃん。

「ゴミ置き場にまだ残っているのでしょうか?」
「うん。今日は業者の回収日じゃなかったと思うよ」

私たちはゴミ置き場に駆け付けました。
そこには10トン車一車分のゴミの山が。
一瞬その量にひるみましたが、私たちはゴミの山に分け入りました。
いつのまにか陽もすっかり暮れてしまいました。

見つかったのですか?

いえ、
見つかりませんでした

それでも私の中では、たかが10万円という気持ちもありました、
「明日、部長には一緒に謝りに行こう。弁償も必要なら建て替えるから。」
とアイちゃんに声を掛けました。

「はい、、、すみません、、、ありがとうございます」

消え入りそうな声のアイちゃん。

「今夜は草なぎ君のドラマがあるね」
「はい、、、遅くまでありがとうございました、、、」

うなだれるアイちゃんをクルマ(当時はRAV4に乗っていました)で会社の寮に送り届けたあと、私もアパートに帰りました。
シャワーを浴びて、カップヌードルを準備。
TVの前でドラマが始まるのを待ちました。

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「僕の生きる道」第二話「読まなかった本」

第二話は、
このドラマで伝えたい事の全てがギュッと詰まった回です

中村先生は絶望したままドラマは進みます。
秀雄は自暴自棄になり、将来の家庭のためにとコツコツ貯めてきた貯金を下ろし豪遊します。
けれど全てが虚ろで空しく、心は何にも響かず、生きている感覚を失ったままです。

そして秀雄は崖から身を投げました。

崖

秀雄は病院のベッドで目を覚まします。傍らには金田医師。
「僕は自分で死ぬことさえできないんですか?」
「ああ、そうだ。」
「僕の命ですよ。どうしようと勝手じゃないですか!」

秀雄の言葉を金田医師はきっぱりとはねつけます。

「君に自分で死ぬ権利なんかない。
ついさっき僕の患者さんが亡くなった。1ヵ月後に娘さんの結婚式があってね、何とか1ヶ月・・・1ヶ月だけ生きたいと最期まで言っていた。僕はそういう人を何人も見てきたんだ。
僕には君の人生を支える義務があるから」

金田先生、素敵ですね

決して患者さんを甘やかすわけではなく、時に残酷なんですけど
金田先生の言葉はいつも現実にちゃんと向き合えと諭してくれます

翌日、みどり先生はじめ同僚の先生たちが秀雄を見舞いに来ます。
病院からは秀雄の入院は、友達の自殺を止めようとした時の事故と説明されていました。

「これ中村先生のデスクから持ってきたんです。多分まだ読んでないと思ったから。」
みどりは秀雄の机の上にあったカバーのかかった本を持ってきていました。

「読もうと思ってなかなか・・・」
と、カバーのかかった本に目を落とす秀雄。
終始ぎこちない受け答えの秀雄の様子を訝しむみどり。

お見舞いの帰りにみどりは金田医師を訪ね秀雄の事故について尋ねます。
金田医師は少しの間、みどりの目を見つめたあとで答えます。
「僕から患者さんのことあなたに話すことできません。でもまあいいでしょう。本当に事故ですよ。自殺なんかじゃありません。」

みどりが会釈し、立ち上がって帰ろうとした時。
今度は金田医師がみどりに尋ねます。
「秋本さん。あなたは中村さんの特別な人?」

運命の人

この時、金田先生はみどり先生にきっと魔法をかけましたね

ですね。
みどりはこの時の言葉をずっと覚えています

その夜、秀雄はベッドから起き上がって病院の中を彷徨い。新生児室にたどり着きます。
ガラス越しに赤ちゃんたちを覗き込みます。
安らかな顔をしてすやすやと眠る赤ちゃんたち。

新生児

「お母さん、僕だけど・・・別に用はないんだけど・・・」
秀雄は実家の母に電話をかけました。

電話

「あのさ、ちょっと聞いていい?母さん、僕が生まれた時どう思った?」
「・・・」
「別に意味なんてないよ。」
「・・・」
「違うよ、母さん。誰も妊娠なんてさせてないよ。付き合っている人もいないのに。うん。で、僕が生まれた時どう思った?」

涙をこらえながら、母の言葉を聞く秀雄
「母さん・・・そう・・・今外にいるんだ。友達呼んでいるから」

母の言葉

「また電話するね。」
秀雄は電話を切った。
堪えていた涙が堰を切ってあふれ出し、秀雄は号泣しました。

暗い廊下で秀雄は一人、ソファーに座っていました。
手にはみどり先生がお見舞いに持ってきてくれた本。
当直だったのでしょうか。缶コーヒーを持った金田医師が秀雄を見つけて尋ねます。
「何の本?」
「僕が読まなかった本です。」

缶コーヒー

缶コーヒーを飲む金田医師に秀雄は尋ねます。
「1年って28年より長いですよね」
「そうだよ」

このシーン。大好きです!

私も大好きです。
金田先生の断言が

秀雄を変えた瞬間です

案外、あっさりとした言葉が
ふっと我に返らせてくれる事ってあると思うのです

金田医師の極めて日常的な、普段通りの言葉づかい、特別扱いではない返答が、絶望しか見なくなった秀雄の目をすっと、当たり前のように人が生きている世界に向けさせてくれた瞬間です。

当時、私はドラマを見終わったあと

すぐに缶コーヒーを買いに行きましたね!

普段、酔うからコーヒーを飲まない人が!?

人は変われるのです

評価の難しい変化ですね

退院後初の秀雄の授業。
教壇にはカバーのかかった本。
「机の上の物をしまってください。聞こえませんか?机の上の物しまってください。」
秀雄の言葉を無視する生徒たち。
「しまいなさい!」
これまで聞いたことのない秀雄の厳しい声に、生徒たちは驚き、机の上の勉強道具をしまいます。
秀雄は生徒たちを見つめ、静かに話しはじめます。

読まなかった本
「ここに一冊の本があります。この本の持ち主はこの本を読みたいと思ったので買いました。
しかし今度読もう今度読もうと思いつつすでに1年が経ちました。
この本の持ち主は本を読む時間がなかったのでしょうか?
多分違います。読もうとしなかった、それだけです。
そのことに気付かない限り5年経っても10年経っても持ち主はこの本を読むことはないでしょう」

本を教壇の上に置き秀雄は話を続けます。

「受験まであと1年です。みなさんの中にはあと1年しかないと思っている人もいるかもしれません。でもあと1年しかないと思って何もしない人は5年経っても10年経っても何もしないと思います。だから1年しかないと言っていないでやってみましょう。
この1年、やれるだけのことをやってみましょう。」

秀雄の言葉を真剣に聞く生徒たち。
廊下で佇むみどりもまた、秀雄の話を真剣に聞いていました。

みどり先生

秀雄が病院から母に電話した時の会話が流れます。
「母さん。僕が生まれた時どう思った?」
「やっと会えたねって。それからこの子のためなら自分の命を捨てられる・・・そう思ったかな。」

再生
僕に自分で死ぬ権利なんてない。僕は生きる。人生最期の日まで・・・

上の画像は2話のエンディングの中村先生の顔です

いい顔をしていますね!

第一話のオープニングの中村先生の顔と並べてみました

惰性と再生

左が一話で、右が二話の終わりですね

はい

ほんの少しの違いなんですけど、
右の方はしっかりと前を見ていますね

中村先生は絶望の後、再生したのです。
再生とは文字通り、再び生きること。
漠然と生きていた中村先生が、強く生きる意志を持った中村先生に変化した事を、この第一話の初めと第二話の終わりの中村先生の顔は表しています。

今回「僕の生きる道」を見返して、改めて、
一話二話の演出をされた星護さんと
その星さんの演出に応えた草なぎ君の凄さを感じました

アイちゃんの再生

第二話放送の翌日。

アイちゃんの事が気になっていた私は、いつもなら遅刻ぎりぎりに出社していたのですが、その日はなんと始業時間の10分も前に出社しました。

アイちゃんは既に席についてパソコンで作業をしていました。

「jamさん、おはようございます。昨日はありがとうございました!」
「よく眠れた?」
「はい!今日から頑張ります!」
「よ、よかった、、、」
「はい。わたし昨日は、もうこのままどこかに消えてしまおうとか、海に身を投げようかとまで思っていたのです」と、明るく話すアイちゃん。

そんなに思い詰めていたのかと驚く私。

「部屋で落ち込んでいたんですけど、ドラマを見たんです」
「草なぎ君の?」
「はい、、、中村先生が身を投げた時、私もと思いました」
「早まるな」
「中村先生が(お母さんに)電話したじゃないですか」
「うん」
「あれ見て、わたしは泣きました。わたしに死ぬ権利なんてない」

当たり前だ!と、内心思いつつ、私はアイちゃんに頷きました。

「わたしはまだやれることをやっていないと、、、そう思ったんです」憑き物が落ちたかのように穏やかな顔でそう話すアイちゃん。

だから当たり前だ!と再度内心思いつつ

「良かった(早まらなくて)」
「ありがとうございます!頑張って生きます!」

アイちゃんは絶望の底から生還したのです。

どう考えても小さなことなんですけど、
人間、思い詰めるときは思い詰めるんだなあと、、、

でも、本当に良かったですね

そんなアイちゃんもいまや2児の父親です

それでこの間、聞いてみたんですよ。
結婚して、今でも夫婦お互いを名前で呼び合ってる?って

どうでしたか?

呼び合ってます。ってw

ふふ

ふふ

ところでjamさん

jamさんが入院した話も気になってるんですけど?

ああ、
あれは大したことはなかったのです

私の入院は十二指腸潰瘍による出血が原因でした。
2日間くらいは極端な貧血で立つこともままならなかったのですが、一週間で退院しました。

おとなしく入院してくれていたんですね

あ、でも入院3日目にこっそり抜け出して
タクシーで部屋に一回戻りました。
着替えを取りにというのもあったのですが

売店で買えば良かったじゃないですか!

病院に運ばれる前の週に花を買っていたのです。
プリムラジュリアンのフラワーポットでした。
花なんて滅多に買わなかったのですが

はい

水をあげないと枯れちゃうので、、、

まあ

プリムラ

ちなみにその時のフラワーポットの鉢は今もわが家にあります。
今年の冬は黄色のプリムラの花を抱えてダイニングテーブルを彩ってくれています。
春にはまた違う花が飾られることでしょう。

 

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