【著者について】
桜川先生は比較的裕福な家庭で育ち、早大卒業後、会社員に。
お父様が起業された会社をお兄様が継ぎ、桜川先生が20代の頃に倒産してしまいます。
その時に3億円の保証人問題が直撃、銀行からは自己破産の選択をやんわりと空気に出され、桜川先生ご自身がお勤めの会社では、上司と意見が対立、孤立している状態も続き、ダメ社員の烙印を押される雰囲気。
自己破産を何とか避けたい、貧乏から抜け出したいと模索するうちに「貧乏は生活習慣病だ」という結論を導き出します。
2017.3月底本時点で、自己破産を無事回避、経済的自由を手に入れられるだけの資産をお作りになっています。
【ざっくりとした内容】
貧乏を生活習慣病に例えた分かりやすい御本です。
肥満は貧乏、一見標準に見える「隠れ肥満」も「隠れ貧乏」と称され、見て見ぬふりはできません。
全40項目で貧乏な人とお金持ちの比較をしていて、貧乏に心当たりがあればアイタタタ…、お金持ちに該当すればテンションが上がるという、まぁ私は庶民なのでお金持ちではないのですが、そんな答え合わせのできる面白さもあります。
【オススメの章・ページ】
今からスタートできる!お金持ちのステップアップ 02種銭を作る
種銭(たねせん)は投資などの元になるお金のこと。
種銭はいくらあればいいのか、あればあるほどいいらしいけど、まずは300万円。
この300万円の根拠と、お金に対する体質を改善していこうという章です。
短い章にギュッと秘訣が書かれています。
【金言】
実力もないのに、「よしわかった、すぐにお金を用意しよう」なんてそそっかしい
読み始めてすぐの「02お金を貸す貧乏人 お金を貸さないお金持ち」の章で出てきます。
良い人・善人がお金に困った人にお願いされてお金を貸す、保証人になる。
そんな自己犠牲精神を持っている良い人たちがハッピーエンドになるのか…否、というのが世の中の悲しいところ。
お金を貸して返済を迫ったら恨まれて殺された、そんなニュースを観ます。
困っているから助け、返してと当たり前のことを言って恨まれる。
安易なお金の貸し借りは、お互い不幸にしかならないと思います。
「貸すときはお金をあげるとき」と、貸す側にも覚悟が必要です。
お願いされる数が多いだけに、返済されないことよりも、お金の貸し借りで友情や家族の絆が切れることの方がつらくてキツイと、お金持ちは身をもって知っているのでしょうね。