【著者について】
マインドフルネスの取り組みに力を入れているのがグーグル。結果を求める厳しい環境であるからこそ、社員一人ひとりのウェルビーイング(健康とは病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態であること)にも力を入れており、マインドフルネスをベースにした能力開発プログラムを行っています。
このプログラムに魅せられた萩野先生は、ヤフーをはじめ多くの日本企業に対して、マインドフルネスに基づく研修を長年実施されています。
【ざっくりとした内容】
マインドフルネスとは、「今この瞬間」に注意を向けた状態を言います。
もともと仏教の教えをベースにしていて、日本人には馴染みやすいかもしれません。
忙しくて休む暇もない人ほど、あれこれと常に考え事をしているものです。仕事をしていて家事の段取りが気になる、家でゆっくりするはずが仕事のことが気になる…など。
日常生活のちょっとしたことから取り組むことができる方法を紹介されています。
またデザイン・山田智子さん、イラストの北村みなみさんが読みやすさをUPしてくれています。
【オススメの章・ページ】
46 「話を聴く」というプレゼントを相手に贈る
気の利いた返事よりも、ただ話を聴いた方が相手を癒やす。
御本にも書いてありますが、浮かんできた感情を出したいという自分のエゴがアドバイスに含まれていないかということ。
反省すると同時に、「聴く」ことに100%の注意を注いでみようと思います。
そのことで相談者が受け入れられていると感じてもらえ、さらには自分で自分の違和感を気付くこともできる。
案外、相談前から薄々と自分の中で解決していたりしますし、話しながら頭の中で整理が付いて結論を自分で導き出したりもします。
聴く時間をプレゼントする、良い贈り物だと思います。
【金言】
仏教でも昔から「陰徳を積む」という考えがあります。
56 誰にも見られていないときにゴミを拾う
人のために良いことをすると、なぜか自分が幸せになる
これは不思議とそうなんですよね。
子供の頃は学校や家族・大人に教えられて実行、見てもらって褒めてもらっていい気分になっていましたが、年を重ねる毎にこっそりと良いことをしてると楽しい上、子供心に感じていた良い気分とはまた違った、ほんわかとした幸せな気分になっています。