日本語・語彙

話したい、使いたい 心ときめくことばの12か月

【著者について】

監修の山根先生は、NHKスペシャル「人体」ラジオ深夜便など大型シリーズのナレーションを担当されています。
NHKは2007年に退職され、朗読・読み語りなどの活動をされTOKYO FM JFN全国38ネットで「感じて、漢字の世界」に出演中です。

イラストは祖敷大輔先生で、オイルパステルのほっこりとした絵が素敵で…先にイラストだけ見るためにページを繰りました。

【ざっくりとした内容】

ことばの歳時記です。
季節の情景を古来から続く美しいことばで表現、紹介されています。
知っていることばを見ると、さっとどんな風景なのかが目に浮かび、温度や湿度、香りが感じられるのは不思議で、ひとつひとつ読むことでその時々へトリップできる御本です。
知らない表現も多く、なるほどと頷きながら読み込めます。

【オススメの章・ページ】
秋 神無月 十月
異称 神去月[かみさりづき] 時雨月[しぐれづき]、初霜月[はつしもづき]

草木の萌えいづる春に山笑い
緑濃い夏に山滴(したた)る。
色づく秋は山粧(よそお)い
やがて冬にその葉を散らして、山眠る。

山だけの一文でも、こんなにも季節がありありと分かることば。
他にも沢山の秋の言葉が詰まっています。

ところで「爽やか」というのは、本来秋の大気をあらわす言葉なのですね。
空気が澄んで遠くの山々まで見渡せる。
涼しい風に汗ばむこともなく、さらっとして心地よい。
こうやって読むと秋の言葉だなぁと感じます。

【金言】
「道踏(みちふみ)当番」

私たちはいま、ことばの道踏当番をしているのかもしれません。
ひとりひとりが日常に溢れかえることばを一歩ずつ踏み固めながら、あとに続く世代のささやかな力になる

145ページ 言葉のコラム④
風土が育んだことばを次の世代へ手渡すために

かつて雪の深い土地には、交代でカンジキを履いて道を踏み固め、皆が歩きやすいように道筋をつけていた道踏当番というのがあったそうです。

その道踏当番と、ことばを伝えることに重ねる。

時々、普段使っていない地元の言葉をふと思い出したりすると、懐かしくて嬉しいのか笑いがこみ上げてきます。

「たちまち」ビールで!(わかる人はいるかしら?)

↓↓いつもありがとうございます。
 
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