自己啓発

気品のルール

【著者について】

「お嬢様講座シリーズ」をお書きになった加藤先生。私はこのシリーズが好きで多分すべて目を通していると思います。はっきりと分かりやすいのは選ぶ基準が「美」であること。一本芯が通っているので、不思議なことが書かれていたとしても、「美」を追求したならばそれはそれで正解なのだろうと、読み手が一歩引くくらいの強さをお持ちです。

【ざっくりとした内容】

生きとし生きるもの、人だけでなく、すべて存在のあるものの、その存在の気高さを「気品」といいます。簡単に身につかない「気品」を将来にわたって身に付けたいと思うのなら、この御本に従うのが近道なのかもしれません。とはいえ、トレーニングは大変そうです…だからこそ燃えるというかライフワークにしたいと思えるというか。

【オススメの章・ページ】
気品が試されるとき
3 敵意を受けたとき

私は、加藤先生の御本にしばしば登場する「小市民」というワードが大好きなのですけども、この章では「あなたを見下すような態度に出る輩」という「輩」が登場して非常に興奮しました。
それは置いておいて…。ろくでもない輩に出会ってしまった場合、自分の気品を落とすことなく、相手の敵意をかわすには、
「穏やかな無視」
つまり、あからさまにその人を避ける様子を見せることなく、にこやかに口を閉ざし、その後は接近しないこと。
同じレベルまで落ちてはならない、相手にしてはならない。
そうなんです、相手にしない、とても大切、大事。

【金言】
これはもう、資本主義というより、ご都合主義です。

あとがき

宗教の名のもとに、無差別の殺戮が行われ、大国は、自由と資本主義の名の下に自国の都合を弱小国に押しつけ繁栄を誇っています。
これはもう、資本主義というより、ご都合主義です。

といった具合に書かれた文章です。
学歴も大きな会社の肩書も、財産資産、物質的なものはすべて、今と同じ価値を将来にわたり保証してくれるものではないのなら、ひとりの人間として「気品」を持とう。すべてを失っても誰も人の気品までは奪うことはできない、最後まで無くしてはならないものが気品であると静かに熱く加藤先生の思想が綴られています。

↓↓いつもありがとうございます。

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