【著者について】
エスター&ジェリー・ヒックスご夫妻は、エイブラハムという存在のメッセージを伝え、ワークショップを行っている、スピリチュアル・リーダーのアメリカ人夫妻です。
「引き寄せの法則」で世界中で人気の高い先生方です。
【ざっくりとした内容】
内気で一人の時間を邪魔されることが苦手な女の子サラが、雑木林で出会ったフクロウのソロモンから幸せの秘訣を教わる御本です。
「引き寄せの法則」は聞いたことはあったものの、“プラス思考であれば何事もうまくいく”と説いたものでしょう?程度の認識でした。
私は翻訳独特の美しい表現が大好きで、翻訳者・加藤三代子先生の文章の相性がとても良かったのもあって、内容は難しく理解できないままではあるものの最後まで幸せな気持ちで読むことができました。
【オススメの章・ページ】
川辺で
私の大好きが詰まった章です。
トラックがぶつかって曲がり、窪みができた金属の手すり。下校途中その錆びた手すりに寄りかかって体を休めつつ、凍った川を眺めるのが主人公サラのお気に入りで、その説明がまた良いのですよね…。ああ、子供の頃って何でもないような所が、まるで自分のためのもののように存在するのだと感じていたことを思い出したり。
そのあとの、川下りの旅(と彼女が呼んでいるけど川に転落)の描写も美しいこと。
【金言】
味わい愛でる
各所に出てくるキーワードです。
御本を置いて「味わい愛でる」を実行しようと周りを見渡すと、そばにいる猫に目が留まる。
存在してくれる時点で幸せな気持ちになるし、撫でればシルキーで幸せな気持ちになるし、頭を匂うとポップコーンみたいに香りがして幸せな気持ちになって、目を見つめてはゆっくり閉じるを交わして幸せな気持ちになる。
「味わい愛でる」はこういうことで合っているのかな。