【著者について】
千葉大学病院の「和漢診療科」の科長をお務めの並木先生。この和漢診療科というのは、西洋医学と東洋医学、それぞれの短所を補い長所を活用する、いわばいいとこどりの診療医学とのこと。患者さんの体質や状態に合わせた処方をされている治療方法です。
「医食同源」という言葉があるように健康状態の維持のために食事は大切なもの、体質や季節に応じて食事にも気を遣うようにと患者さんにアドバイスをするものの「何をどう調理したらよいのか」と質問されることが大変多く、そこで病院内のレストランで医食同源メニューを提供。その時のレストランの料理長が岡部先生で、並木先生とともに食べやすく親しみやすいメニューを開発されています。岡部先生は現在沖縄の「プティリス食堂」で薬膳料理を提供されています。
【ざっくりとした内容】
食材や調味料は、なるべく手に入れやすいものを使っています。
また健康を気遣う方のため、塩分やカロリーは控えめになっています。
冒頭には薬膳の基本的な考え方(陰陽五行説など)が記してあり、そこから症状や体質別にレシピが紹介されています。
【オススメの章・ページ】
むくみ えびとにらの水餃子
53ページ
えびは気の巡りを助け、血行をよくします。生姜・長ネギ・にらは体を温めながら血行を促進しむくみを解消、冷えにも効きます。
難しくなく、さらに今の季節にぴったり。近々挑戦します。
はふはふ頬張って、あったまるだろうし、おいしそう…!
【金言】
風邪は、原因により、大きくふたつのタイプに分けられます。「傷寒」といって寒さによってかかったもの、「温病」といって咽頭部の乾燥からのどに炎症を起こすものです。
72ページ 風邪
どのタイプもまずは自然治癒能力を助けるために、安静・保温・保湿に努めること。
そのうえで、鼻水・喉・咳・痰・頭痛・発熱・関節痛・食欲減退など症状に合わせた食材が紹介されています。
おばあちゃんの知恵袋のような、日本人なら聞いた事がある馴染みの食材なので、使いやすいと思います。
↓↓いつもありがとうございます。