「プロペラオペラ」犬村 小六 ~ 犬村先生版の幻魔大戦の予感

プロペラオペラ アイキャッチ

犬村先生の作品は、もう全部好みですね

jamさんからは熱心に薦められているのに私はまだ未読なんです

もったいない!

はじめて犬村作品を読まれる方にお勧めは「とある飛空士への追憶」かな

大傑作です

どんな話ですか?

次期皇王となるマヌケな王子のもとへ許嫁のヒロインを、身分違いの天才飛空機乗りが敵国領内から連れ出し送り届ける話です。休戦のためとはいえ切なすぎるボーイミーツガールの逃亡劇。

物語のテイストは「ラピュタ」と「紅の豚」と「ローマの休日」です

好きなお話ばかりです

<Amazon おすすめ!>

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)


そんな犬村小六先生の最新作「プロペラオペラ」

版元のガガガ文庫!!!では特設サイトまで用意されていました

小学館::ガガガ文庫
小学館::ガガガ文庫 「プロペラオペラ」特設サイト。「飛空士」シリーズ 全世界130万部突破!!! 「恋と空戦」の犬村小六 帰還!!!著:犬村小六 × イラスト:雫綺一生。

「恋と空戦」の犬村小六!

期待せずにはいられない煽り文句。煽られまくられながら早速読んでみました

物語のティザー

美少女艦長+天才参謀、天空の艦隊決戦へ!
極東の島国・日之雄。その皇家第一王女イザヤ18歳。
彼女はしかし同時に、重雷装飛行駆逐艦「井吹」の艦長である。イザヤのためなら命を投げ出す乗組員達は、全員彼女の大ファン!
そんな「井吹」に、突然イザヤの部下として乗り込んできたのは、主人公クロト。皇族傍系黒之家の息子であったクロトはイザヤとは幼なじみであったが、ある日、イザヤに対し最っ低の事件を起こして皇籍剥奪となり、家族もろとも敵国ガメリア合衆国へと逃亡したのであった。そのクロトが(どのつら下げて)なぜ今ここに!?
クロトは言い切る、「俺はガメリアを牛耳る怪物から日之雄を守るために帰ってきた」!おりしも我が国日之雄は、カネと武力で日之雄を我が物とせんとするガメリアと開戦に踏み切った。イザヤとクロトは「井吹」を駆り、超大国ガメリアの世界最強飛行艦隊に対し決戦を挑む!!
自信満々、超傲慢、頭が切れるのに加えてバカがつく努力家クロトの大驀進人生の絢爛舞台、ファン待望の犬村小六真骨頂「空戦ファンタジー戦記」が堂々開幕!!!

物語の序盤、25頁にわたって飛空艦でのド派手な戦闘シーンが描かれます

飛空艦?

物語世界の地球は海抜1200mに厚さ20mの浮遊圏で覆われています。飛空艦はそこに自然発生する浮遊石で造った構造物に懸吊された空に浮かぶ戦艦ですね

ただし自由に空を飛べるわけではなく、浮遊圏の高さで浮かんで移動するだけです

ほう!

「プロペラオペラ」の戦闘シーン

これまでの犬村先生の飛空士シリーズでは飛空機乗りがその飛行技術を駆使してアクロバティックな3D飛空活劇が中心だったのですが、本作の設定世界では飛空機はでてきません(今のところ)。浮遊圏という2D戦場での重厚な艦隊戦が描かれます。

もちろん海上での艦隊戦もあるので、空と海2面での艦隊戦という面白い設定になっています。今後現れる(であろう)新兵器や戦闘機によってこれまでにない戦術・戦略の登場が期待できます。

戦闘シーンの臨場感はさすがの犬村先生です。

物語のベースは第1次世界大戦と第2次世界大戦。戦端は史実(諸説ありますが)をなぞるように開かれます。
そこに作品世界独自の設定と2人の主人公(イザヤとクロト)に異能を持たせることで圧倒的不利な戦局を如何に覆していくのかというIF戦記モノにもなっています。

面白かったですか?

一気読みしてしまうほどには面白かったです、が

が?

飛空士シリーズの大ファンにはあれ?と思う人もいるかもしれないなと思いました

「プロペラオペラ」の悪役

これまでの犬村先生の作品には主要人物に敵味方含めて本当に根っからの悪ってあまりいなかったんですね。ゆえに読者は敵味方ともに感情移入してしまって、なぜ戦わなければならないのか?と心が揺さぶられたのですが。

今回は本当に悪魔みたいな(作中では怪物と呼ばれます)敵役がでてきます。
ここまで純粋な悪のオーラを纏ったキャラクターがでてきた事は初めてではないでしょうか。これまでの犬村先生のテイストの気分で読み始めたので少し戸惑ってしまいました。

それは残念でしたね

いやそれが、、、読み終わった時はあれ?と思ってたのですが、、、

私思ったんですよ

はい

これは犬村先生バージョンの幻魔大戦だと

!!

これは圧倒的な力を持つ絶対的な悪に立ち向かう姫と騎士の物語

そう考えると俄然面白くなってきました

幻魔大戦大好きですもんね

はい。大好きです

そしてこの物語の幻魔的人物は自国の大統領をも操る力を既にもっていて、やがてその椅子をも手中におさめるべく画策しています

大きな話になりそうですね

はい

こやつの最終的な目的はイザヤを手に入れること

そしてクロトはイザヤを守るために戦うという設定にはなっていますが、これはそんな「世界一迷惑な三角関係」(作中の言葉を引用)などという物語では収まらない

ライトノベルの皮を被った幻魔大戦ですね

jamさんの個人的意見です

面白くて胸熱必至です。

是非、読んでみてください。そして、、、

そして?

犬村先生!早く続きをっっ!

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プロペラオペラ (ガガガ文庫) 著:犬村小六

⇩いつもありがとうございます