【著者について】
井上先生はキャリアウーマンの先駆けのような方で、一時期ニューヨークで流行ったスーツにスニーカーを日本でいち早く取り入れ、ハイヒールは持ち歩き必要な時にだけ履くスタイルで、日常生活に歩きを取り入れ健康につなげていくことを実践。
アメリカの大学で栄養学を専攻し、修士号を取得。帰国後はその経験を活かし大学で教鞭をとられているエッセイスト。ダイエット教室を持っていたり、講演や執筆に忙しい中、最近はライフワークとして老人会度活動も積極的に行ってらっしゃいます。
【ざっくりとした内容】
忙しくされている井上先生が日々滞ることなく過ごすことができる、一日まるっと24時間の工夫された使い方が掲載されています。
奇を衒う方法ではなく、ミニマリストという言葉が流行る前に生活に取り入れているだけあって(一度もその言葉は登場しません)、無理も無駄もなく進みます。
自分の中の”ダイヤモンド”を磨く条件、目標として”ファイブS”を掲げています。
Smart…賢い、知的である、Slim…適正体重を保つ、Speedy…テキパキとした素早い行動、Self-control…心と体の自己管理、Simple…明快で無駄のない生活態度
そして誰もがこの“ファイブS”の種を持っていて、芽を出し育てていけるのはあなた次第ということで、Never too old. Never too lete.
内容はとても堅実なのですが、文章だけがバブリーな香り漂うのは時代のせいでしょうか。ちょっ照れ照れした気持ちで読んでしまうのは私だけじゃないはず。
【オススメの章・ページ】
午前中の時間割
5 スピード・リーディング(速読法)は知的女性の”必須科目”
私の「本とのつきあい方」
前の章「私はこんなゲーム感覚でマスターした」で登場する、速読法の簡易バージョンです。元々は暗い部屋に入って、両端を囲まれた形の机に本を置く。そしてスピードを選びセットすると本の最初の部分から光が当たり文字が読める仕組みで、その光が動く速さで字を追っていくという訓練なのだそう。
ここで紹介されるのは装置を使わずに一人で練習できるというもの。
私も自分なりに速読は身に着けていますが、なかなかどうして難しい。少し練習してみようかと思います。
【金言】
「柿ちゃん」と私が呼んでいる人がいます。手紙やハガキのはじまりが、いつも柿の話題だからです。
夜の時間割
3 最近、手紙を書いていますか
これは時候の挨拶の際、お友達の「柿ちゃん」は有名な決まったパターン(例えば桜の花も散り始め…)ではなく、毎度窓の外の柿の木の様子をお手紙に認めていらして(故に「柿ちゃん」なのですね)、井上先生曰く、彼女と一緒にその柿の木を眺めているような気がするというのです。
「柿の実も色づいて」「柿の葉はすっかり落ちてしまいました」など。
私の場合は何だろうと考えていたら、ふと「こたさん(猫)の毛も一層ふくふくとし寒さも身に凍みるようになってきました」とか「こたさん(猫)の抜け毛の掃除に追われる毎日、汗ばむ季節が到来です」とか猫の毛の事ばかりになってしまいました。
…良い感じ!
↓↓いつもありがとうございます。